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【弁護士が解説】離婚調停の答弁書が届いた場合の対処法
離婚調停では、申立人からの主張に対して、自身の意見を示す答弁書の作成が求められます。
この答弁書は、調停の方向性を左右する重要な書類です。
答弁書の適切な作成方法と注意点を理解することで、自分の立場を明確に示し、円滑な調停進行につなげることができます。
本記事では、答弁書の基本的な考え方から具体的な作成のポイントまでを解説します。
離婚調停における答弁書とは
離婚調停の答弁書は、申し立てを受けた側が主張や意見を示すための書類です。
回答書の提出は、自分の立場や考えを裁判所に正しく理解してもらうための大切な機会です。
作成の際には、相手の主張を丁寧に読み解き、簡潔な表現で自分の意見をまとめましょう。
答弁書への記載が不十分だと、自分の意向が反映されず、相手側の要望が優先されるリスクがあります。
答弁書の効果的な書き方とポイント
裁判所が指定する答弁書の様式に従い、必要な箇所にチェックを入れたり、意見を記入しましょう。
伝えたいポイントを簡潔にまとめることが、効果的な答弁書作成の鍵になります。
答弁書記入時の注意点
離婚に対する自分の意思表示は、答弁書で最も慎重に検討すべき項目です。
離婚の意思によって、調停の方向性が大きく変化します。
たとえば、離婚の意思が明確な場合は条件面の話し合いが中心となり、反対の場合は関係修復の可能性を探ることになります。
答弁書で不利にならないための4つの重要なポイント
答弁書において不利な立場にならないためには、以下のポイントを押さえることが不可欠です。
相手側の主張を細部にいたるまで確認する
申立書の内容は、何度か精読しましょう。
一回読んだだけでは見落としがちなポイントも、丁寧に確認することで理解できます。
確認項目と注意点
1.同居・別居の期間
- 同居日の確認する
- 別居日の確認する(財産分与に影響するため)
2.申立ての理由
- 記載内容と事実を確認する
- 間違いがある場合は簡潔に反論する
自分の離婚意思をはっきりさせる
離婚の意思決定は、答弁書作成の出発点です。
あいまいな態度のまま調停を進めると、手続きの長期化や精神的な負担が増える可能性があるので、自分の本心としっかり向き合い、熟考した上で意思決定することが重要です。
簡潔に書くことを心がける
明確な意思を伝えるには、簡潔な文章表現を心がけましょう。
複雑な説明は調停員の理解を妨げる可能性があるため、補足説明が必要な場合は別紙を活用して詳細に回答しましょう。
特に以下の場合は、別紙で回答することがおすすめです。
- 相手の主張が事実と大きく異なる点がある
- 複数の重要な伝達事項がある
誠実に回答する
事実に基づいて誠実に回答するようにしましょう。
答弁書への虚偽の記載は、のちの発言との矛盾を生む可能性が高くなります。
このような矛盾点は調停委員からの信頼低下を招き、円滑な手続きの進行を妨げる可能性があります。
一時的な感情に流されず、冷静になって事実に即した記載を心がけましょう。
まとめ
離婚調停の答弁書は、申立人への返答と自身の意向を示す重要な書類です。
効果的な回答書の作成には、正確な事実確認と簡潔な意思表示が不可欠です。
特に離婚への意向、同居・別居の期間、財産分与に関わる事項は入念な確認が求められます。
誠実な記載と明確な主張を心がけることで、調停の円滑な進行が期待できます。
答弁書の作成について悩みや不安がある場合は、弁護士などの専門家に相談することがおすすめです。
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- 代表弁護士
- 本間 謙
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- 経歴
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2015年12月 弁護士登録
2015年12月 都内法律事務所勤務
2019年 7月 本間綜合法律事務所設立
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- 所属団体
- 第一東京弁護士会(登録番号 52781)
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事務所概要
事務所名 | 本間綜合法律事務所 |
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所属 | 第一東京弁護士会(登録番号 52781) |
所属弁護士 | 本間 謙(ほんま ゆずる) |
所在地 | 〒179-0085 東京都練馬区早宮2-17-37 サニーヒルズ平和台205号室 |
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