01
成年後見制度を利用した遺産分割
成年後見制度とは平たくいうと認知症や病気などで自身の財産管理をできなくなったひとを対象にした制度です。成年後見制度にはふたつの種類があり、それぞれ法定後見と任意後見になります。
法定後見とは判断能力が鈍ったひとの4親等以内の親族や検察官などが申し立てをして後見人を決めることをいいます。一方の任意後見とはまだ判断能力がある本人が申し立てをおこない後見人を自ら指定することを指すのです。後見人がおこなえるものとしては財産管理や、不当な取引をしてしまったときの取り消し権や代わって取引をおこなう代理権があります。
以上のように大別できる成年後見人制度ですが、判断能力の低下度合いによって、3つに分けられます。では実際にどのように分けているのかを確認していきましょう。
【成年後見人制度の種類】
・補助人…補助人とは他の保佐人や成年後見人に比べ比較的軽いぼけの症状の方が適用されるものになります。補助人は対象者に対して取引の際の取り消し権や代理権、また同意権が付与されます。
・保佐人…保佐人は対象者の判断能力がかなり低下しているときに適用されます。具体的には軽度の認知症のときです。こちらも補助人と同様に取引に対する取消権や代理権、同意権が付与されることとなります。
・成年後見人…成年後見人は判断力がほとんどかけている人が対象に適用されるものとなっています。例えば重度の認知症や病気でほとんど意識がない状態のないひとのことです。補助人・保佐人と同じく取引権や代理権が付与されますが、同意権については付与されません。なぜなら同意権は対象の方が自身の意思で動くためにある権利です。しかし対象の方が成年後見人を必要とされる場合はほとんど主体性が無くなっていると判断されるため、同意権は想定されていないのです。
以上が成年後見人制度の種類についての説明でした。次にメリットやデメリットについてお話していきましょう。
成年後見人制度のメリットはおもに3つあります。1つ目は対象のひとが判断能力を失ったとしても代理で財産管理をおこなうことが出来る点です。2つ目は判断能力が無くなっても介護や病気に対して必要な取引を代わってできることが挙げられます。最後3つ目は、家庭裁判所に申し立てをおこなうので後見人に選ばれる人が、適当な人物であるということです。
では反対にデメリットとは何があるのでしょうか。成年後見制度のデメリットは申し立ての手続きに手間がかかることが言えます。また、場合によっては財産管理が適切におこなわれているかを監視する監督人をつけなくてはならないことがあります。更に付け加えると、財産の処分は定められた範囲内でしなくてはいけないので、自由度が減ってしまうこともデメリットとして挙げられます。
とはいえ、自身の今後を考えた際に、成年後見人制度は非常に有効な手段といえるでしょう。特に任意後見は自身で後見人を決めることも出来るので、老後に不安を覚えている方は一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
本間綜合法律事務所は、練馬区・北区・板橋区・和光市を中心に東京、埼玉、神奈川にお住いの方のサポートをさせていただいております。相続・離婚、などでお困りの方がいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。お客様ひとりひとりに合った対応をさせていただきます。
02
本間綜合法律事務所が提供する基礎知識
-
成年後見制度を利用し...
成年後見制度とは平たくいうと認知症や病気などで自身の財産管理をできなくなったひとを対象にした制度です。成年後見制度にはふたつの種類があり、それぞれ法定後見と任意後見になります。 法定後見とは判断能力が鈍ったひとの4親等 […]
-
養子縁組による相続対...
養子縁組とは、親子関係にない者との間で、法律上の親子関係を発生させることをいいます。養子縁組が成立することで、養子と養親の間には血の繋がった親族関係が生じることになります。では、このような養子縁組を行うことで、どのような […]
-
再婚相手の連れ子に相...
■連れ子に相続権はない民法上、相続権を有するのは被相続人の父母や子、兄妹姉妹などの血族にあたる者や配偶者です。そのため、血族でなく、配偶者でもない連れ子には、原則として相続権はありません。 ■連れ子に相続権を与 […]
-
遺言書の種類と効力に...
遺言書を残すにあたって必要なことはまず、3種類ある遺言書の中から何を選ぶかから始まります。遺言書は相続争いを回避させる効果があったり、遺言者の望むとおりに遺産を分配することが可能になります。また相続方法には他に法定相続や […]
-
【弁護士が解説】相続...
被相続人に多額の借金がある場合、相続をすれば、相続人が当該借金を返済しなければならなくなります。また、相続財産に不要な不動産が多くある場合には、その管理や固定資産税の支払いに困ってしまう人もいるでしょう。このように、何ら […]
-
特別受益とは
相続においては、亡くなられた方を「被相続人」、被相続人の財産を承継する人たちのことを「相続人」と呼んでいます。相続人は複数人いることが通常で、遺産分割協議という相続人同士の話し合いによって、具体的な相続方法や分割方法を決 […]
03
よく検索されるキーワード
-
エリアに関するキーワード
- 裁判離婚 相談 弁護士 北区
- 裁判離婚 相談 弁護士 板橋区
- 労働問題 相談 弁護士 和光市
- 刑事事件 相談 弁護士 板橋区
- 不動産トラブル 相談 弁護士 和光市
- 相続 相談 弁護士 板橋区
- 離婚 相談 弁護士 板橋区
- 法律相談 弁護士 北区
- 刑事事件 相談 弁護士 和光市
- 金銭トラブル 相談 弁護士 練馬区
- 相続 相談 弁護士 北区
- 労働問題 相談 弁護士 板橋区
- 相続 相談 弁護士 和光市
- 調停 相談 弁護士 練馬区
- 不動産トラブル 相談 弁護士 練馬区
- 法律相談 弁護士 和光市
- 調停 相談 弁護士 北区
- 裁判離婚 相談 弁護士 和光市
- 離婚 相談 弁護士 北区
- 遺産分割協議 相談 弁護士 北区
04
弁護士紹介
当ホームページをご覧いただきありがとうございます。
東京練馬区を中心に地元のみなさまのホームロイヤーとしてお役に立ちたいと考えています。
法律問題かどうかに関わらず、お困りのこと、ご相談したいことは、どんなことでもお気軽にお寄せください。
-
- 代表弁護士
- 本間 謙
-
- 経歴
-
2015年12月 弁護士登録
2015年12月 都内法律事務所勤務
2019年 7月 本間綜合法律事務所設立
-
- 所属団体
- 第一東京弁護士会(登録番号 52781)
05
事務所概要
事務所名 | 本間綜合法律事務所 |
---|---|
所属 | 第一東京弁護士会(登録番号 52781) |
所属弁護士 | 本間 謙(ほんま ゆずる) |
所在地 | 〒179-0085 東京都練馬区早宮2-17-37 サニーヒルズ平和台205号室 |
電話番号 / FAX番号 | TEL:03-6906-5153 / FAX:03-6906-5154 |
対応時間 | 平日:10:00~18:00 ※事前予約で夜間も対応致します。 |
定休日 | 土・日・祝 ※事前予約で対応致します。 |