01
限定承認と相続放棄の違い
遺産相続の方法には、主に3つの方法があります。それぞれ単純承認、限定承認、相続放棄と呼ばれる方法です。被相続人(亡くなられた方)の財産には、相続人にとって必ずしもプラスになるものだけでなく、マイナスとなる財産も含まれています。そのようなマイナス財産についての相続を考えるとき、限定承認か相続放棄のどちらかを選択することになるでしょう。しかし、限定承認と相続放棄のどちらにすべきかという問題は、専門家でないと判断が難しいこともあります。
ここでは、限定承認と相続放棄がどのような制度なのか、そしてどのような違いがあるのかについて確認していきましょう。
■限定承認と相続放棄の制度内容
限定承認とは、被相続人の財産のうち、マイナスの財産をプラスの財産の限度で引き継ぐという制度です。
相続放棄とは、被相続人の財産の一切を引き継がないという制度です。つまり、被相続人の全ての財産の相続権を放棄することになります。
この両制度の共通点は、申告期限が定められている点にあります。単純承認という、被相続人の財産を特に何の手続きもすることなく全て引き継ぐ場合には、このような期限に追われることはありません。しかし、限定承認と相続放棄の場合には、相続が発生してから3か月以内に制度を利用したい旨を家庭裁判所に申し立てる必要があります。
■限定承認と相続放棄の違い
先ほど確認した通り、限定承認も相続放棄も、家庭裁判所に申立てをする必要があります。しかし、限定承認の場合には法定相続人全員でこの申立てを行わなければなりません。法定相続人とは、法律上定められている相続人のことをいい、複数人いる場合がほとんどです。そのため、その相続人全員の共同で行わなければならないのです。一方、相続放棄の場合には、相続人が複数人いても、単独で家庭裁判所に申立てをすることができます。
また、限定承認の場合には申立てを全員でするなど、何かと手続きが煩雑というデメリットがあります。しかし、場合によっては相続人に利益が出たり、相続財産の中に必要なものがある場合には、限定承認を選択するメリットがあるといえます。相続放棄の場合には、相続手続きに一切かかわる必要がなくなりますが、プラスの財産も全く相続することができなくなってしまいます。
以上が限定承認と相続放棄の制度内容、及び両制度の相違点になります。どちらの制度がよりふさわしいのか、手続きをしたいけれども何から手を付ければ良いのか分からないなど、相続方法についてお悩みの方もいらっしゃると思います。
本間綜合法律事務所は、幅広いお客様のサポートをさせていただいております。相続に関してお困りの方がいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。お客様ひとりひとりに合った対応をさせていただきます。
02
本間綜合法律事務所が提供する基礎知識
-
離婚調停の申し立てと...
離婚調停とは家庭裁判所に申し立てをおこない裁判官2人の調停委員が立会いのもと、離婚する方法のことをさします。よく協議離婚と混同しがちになってしまうことがありますが、ふたつの大きな違いは家庭裁判所に申し立てをおこなうかどう […]
-
【シングルマザーの方...
離婚をする際に、子どもの養育費について関心が強い方は多いのではないでしょうか。養育費について取り決めを交わすときには養育費の金額だけでなく、子どもが何歳になるまで請求できるのかという点も重要です。今回は、養育費はいつまで […]
-
金銭トラブル
金銭トラブルとは個人間や企業間でおこるとその関係性を悪化させ、信用を無くしてしまう重大な問題になります。今回は個人での債権者と債務者の立場を考えてお話をさせていただきたいと思います。 【個人の金銭トラブル】個 […]
-
公正証書遺言の効力|...
遺言とは、自身が保有している財産を、死亡した後に有効かつ有意義に活用してもらうために行う事前の意思表示であり、遺言をすることで、死後に相続を巡ったトラブルを防止することができます。遺言の中でも、公正証書遺言を正しく作成す […]
-
子なし夫婦の相続割合...
相続は、親から子へといったケースだけではありません。子どもを持たない夫婦においても相続は発生します。今回は、子なし夫婦の相続割合の計算方法について解説します。子なし夫婦の相続人は誰になるのか子どもがいない夫婦に相続が発生 […]
-
【弁護士が解説】離婚...
夫婦の間に溝が生じ、夫婦関係が悪化したような場合に、別居したいと考えるのは自然なことです。しかし、離婚する前に別居することには、メリットとデメリットの両方が存在するため、両者をよく理解して別居することが大切といえます。& […]
03
よく検索されるキーワード
-
エリアに関するキーワード
- 離婚 相談 弁護士 北区
- 法律問題 相談 弁護士 練馬区
- 遺産分割協議 相談 弁護士 練馬区
- 裁判離婚 相談 弁護士 練馬区
- 法律問題 相談 弁護士 北区
- 法律相談 弁護士 和光市
- 調停 相談 弁護士 北区
- 刑事事件 相談 弁護士 板橋区
- 裁判離婚 相談 弁護士 板橋区
- 労働問題 相談 弁護士 練馬区
- 相続 相談 弁護士 和光市
- 裁判離婚 相談 弁護士 北区
- 法律相談 弁護士 練馬区
- 不動産トラブル 相談 弁護士 北区
- 調停 相談 弁護士 和光市
- 不動産トラブル 相談 弁護士 練馬区
- 刑事事件 相談 弁護士 練馬区
- 離婚 相談 弁護士 板橋区
- 離婚 相談 弁護士 練馬区
- 不動産トラブル 相談 弁護士 板橋区
04
弁護士紹介
当ホームページをご覧いただきありがとうございます。
東京練馬区を中心に地元のみなさまのホームロイヤーとしてお役に立ちたいと考えています。
法律問題かどうかに関わらず、お困りのこと、ご相談したいことは、どんなことでもお気軽にお寄せください。
-
- 代表弁護士
- 本間 謙
-
- 経歴
-
2015年12月 弁護士登録
2015年12月 都内法律事務所勤務
2019年 7月 本間綜合法律事務所設立
-
- 所属団体
- 第一東京弁護士会(登録番号 52781)
05
事務所概要
事務所名 | 本間綜合法律事務所 |
---|---|
所属 | 第一東京弁護士会(登録番号 52781) |
所属弁護士 | 本間 謙(ほんま ゆずる) |
所在地 | 〒179-0085 東京都練馬区早宮2-17-37 サニーヒルズ平和台205号室 |
電話番号 / FAX番号 | TEL:03-6906-5153 / FAX:03-6906-5154 |
対応時間 | 平日:10:00~18:00 ※事前予約で夜間も対応致します。 |
定休日 | 土・日・祝 ※事前予約で対応致します。 |